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【長大記事注意】そもそも3環状って? ※まさかの外環練馬の現地レポあり

圏央道開通の記事を公開した後に「茨城圏央道や外環道のレポのお願いできますか」というコメントをいただきました。これに関してはここが桶川ブログであることなどを理由にお断りさせていただいたのですが、よく考えたら今までそもそも圏央道とは何ぞや? ということに関して触れていないことに気づきました。

このブログを見るすべての人が桶川圏央道をよく知っているという前提で、その圏央道が桶川市内にできる様子や桶川にもたらす影響を周辺地域の状況も織り交ぜながら記事にしてきました。しかしながら圏央道は総延長約300kmに及ぶ長大な道路であり、桶川市内区間はそのごく一部に過ぎません。また、圏央道が建設されるに至った3環状という概念にも触れてきませんでした。

そこで、圏央道の桶川市区間が開通してひと段落した今、桶川市のお話とはあまり関係ありませんが、圏央道をはじめとする3環状について大局的な視点から解説してみたいと思います。

【1…3環状の概要】
関東地方の高速道路網は東京都の都心部を中心に放射状に形成されています。首都高速道路都心環状線という環状道路があり、ここを起点に首都高速道路の放射道路が伸び、放射道路の末端が各地に向かう高速道路の起点となっています(例外も多数あり)。
このような形状から高速道路だけを通って地方と地方を移動する場合、必ず高速道路→首都高速放射線→首都高都心環状線→首都高放射線→高速道路という道順になり、都心部の路線、とりわけ都心環状線が渋滞するようになりました。ただでさえ東京の都心は過密化が著しいのに、用もなく通り過ぎる車が原因で渋滞が発生し、さらに排気ガスまで撒き散らされたらたまったものじゃない。ということで都心環状線を通らずに別方向の高速道路に乗り継ぎができるように各高速道路を連絡する環状路線の建設が決まりました。それが、東京都心を中心とする同心円状の首都高速中央環状線(c2・中環)、東京外環自動車道(外環道・東京外環)、首都圏中央連絡自動車道(圏央道)の3路線で、これらの総称が「3環状」です。

【2…中央環状線とは】
3環状で一番内側に位置し、全区間が東京都内にある首都高速道路の路線です。首都高湾岸線に合流する大井JCTが起点で品川区大崎、渋谷区代々木、中野区東中野、板橋区板橋、足立区の荒川左岸、葛飾区小菅、同区四つ木、江戸川区小松川を通り葛西JCTで再び首都高速湾岸線に合流します。

首都高速道路ということもあってか大部分が道路や河川の上下に建設されています。大井JCTから大崎までは目黒川の地下を、大崎から豊島区要町までは山手通りの地下を通っています。この区間が山手トンネルと呼ばれており、2015年3月7日に全線開通し、長さは関越トンネルを越えて新たに日本一長いトンネルとなりました。
要町から板橋JCTまでは山手通りの上部を通り、板橋JCTから少しの区間ですが群玉県民の心の拠り所(笑)国道17号君の上を通ります♥すぐに国道122号に乗り換えますけどね。北区王子で飛鳥山公園とJR王子駅の地下を通り抜けた後はしばらくの間は地上の道路や河川に寄生せずに独自の道を歩みます。江北JCTから小菅JCTまでは荒川の左岸堤防のすぐ横を高架で、小菅JCTから四つ木(綾瀬川が中川に合流する地点)までは綾瀬川の上を、四つ木から江戸川区葛西までは荒川と中川の間の河川敷の上を通ります。

この記事を書いた時点では3環状で唯一全線開通している路線です。最も早かった要因としては最も早く事業に着手したこと、総延長が最も短いことのほか、大部分が既存の道路河川の用地を利用したため用地買収が少なくて済んだということも考えられます。

【3…東京外環自動車道とは】
≪3-1…東京外環とは何か≫
「東京外環」とは「東京外かく環状道路」の略です。

≪3-2…東京外かく環状道路とは≫
東京外かく環状道路は東京の外縁部を通る環状道路の事です。この道路計画は一般道路と高速道路の2部構成で、高速道路が「東京外環自動車道」、一般道路が「国道298号」のほか、低級の道路になっています。「東京外かく環状道路」はこの高速道路と一般道路の総称として用いられています。共に同一の場所を通り、離れることはありません。北部と東部は埼玉県と千葉県を通りますが、西側は一部を除き東京都内を通っています。

≪3-3…高速道路(外環道)について≫
外環道は東京都、埼玉県、千葉県を通り、市川市の(仮称)高谷JCTで首都高湾岸線および東関東自動車道に接続する計画です。しかし、起点については東京都大田区の羽田空港あたりということでまだ決定していません。現状で決まっているのは東名高速道路と交差する東京都世田谷区の(仮称)東名ジャンクションより先の区間になります。
開通しているのは東京都練馬区の大泉JCTから三郷市の三郷南ICまでです。開通区間のうち大泉JCTから和光北ICまでは掘割、和光北ICから三郷南ICまでは高架になっています。未開通区間のうち埼玉県区間以外は地下の予定です。

≪3-4…一般道について≫
一般道路は大半が国道298号ですが、そうでない区間もあるので3つに区切って説明します。

〔A…国道298号〕
和光市新倉から東京外かく環状道路終点の市川市までが国道298号に指定されています。実際に開通しているのは起点から松戸市の県道1号市川松戸線までの区間です。また、市川市内でも一部区間が暫定開通しています。

〔B…和光市内〕
東京都練馬区大泉町から和光市新倉までの区間も外環道に沿って一般道路が整備されていますが、国道ではなく低級の道路になっています。片側1車線ずつで、地形の影響などのために上下の勾配が激しくて298号区間と比較して著しく走りにくいです。

〔C…外環の2〕
三鷹市牟礼から東京都練馬区東大泉までの区間には現状では一般道路は存在しませんが、一応整備する計画はあります。都市計画決定済みで「都市計画道路幹線街路外郭環状線の2」という名称となっており、現地ではこれを略した「外環ノ2」と呼ばれているようです。

【4…圏央道とは】
神奈川県を起点に東京、埼玉、茨城、千葉を経由して木更津市内で東京湾アクアラインに直結する3環状の一番外側の道路です。
現状では新湘南バイパスから分岐する茅ヶ崎JCTが起点になっていますが、計画では新湘南バイパスの東側も圏央道の一部分となる予定で、本来の起点は横浜市の釜利谷JCT(現在は横浜横須賀道路から横浜横須賀道路支線が分岐する)ということになっています。なお、横浜市内には戸塚区方面に分岐する支線が存在します。
多くの区間は高架ですが、神奈川県と東京都区間には地下区間が多くなっています。

【5…3環状の進み具合】
≪5-1…首都高中央環状線≫
全線開通済みです。

≪5-2…圏央道≫
みなさまご存知の通り2015年10月31日に桶川北本ICから白岡菖蒲ICまでの区間が開通し、途中に桶川加納ICと菖蒲PAができました。これによって東京都区間に続き埼玉県区間も全区間開通となりました。

現在は茅ヶ崎JCTから境古河ICまでと、つくば中央ICから成田市の大栄JCTまで、山武市の松尾横芝ICから木更津市の木更津JCTまでの3区間が開通済みです。また藤沢ICから茅ヶ崎JCTまでの区間も供用済みですが、国道1号新湘南バイパスと扱われており、標識には「圏央道方面」という案内がされている等現状では圏央道とは別の路線とされています。

未開通区間は起点である
横浜市の釜利谷JCT-(仮称)公田IC-(仮称)栄JCT(支線に(仮称)戸塚IC)-藤沢ICと、
境古河IC-坂東IC-(仮称)坂東PA-常総IC-つくば中央IC
大栄JCT-(仮称)(主)成田小見川鹿島港線IC-(仮称)国道296号IC-松尾横芝IC
の3か所です。
このうち釜利谷JCT-藤沢ICに関しては2020年度の開通目標がありますが、境古河IC-つくば中央ICは開通時期が未定になっています。最近までは2015年度開通予定で工事も着々と進められていました。しかしながら常総市内で想定を上回る軟弱な地盤が見つかり、計画の見直しが必要になったため2015年の8月に開通目標が撤回されました。さらに翌月に市内で鬼怒川の堤防が決壊して発生した水害がとどめを刺し完全に停止状態になってしまいました。
大栄JCT-松尾横芝ICに至っては2008年1月にようやく都市計画決定され、いまだに手付かずで用地買収をしているところです。ですが、2015年12月2日の産経新聞の報道によれば「10月頭の取得率が30%、3月末に13%だったので用地確保は順調に進んでいる」とのことです。強固に反対する人がいれば桶川の二の舞になる可能性もありますが、半月で17%取れるということは地域ぐるみの反対運動などはなさそうですね。

他に海老名市内で新東名高速道路との接続や桶川北本ICをジャンクション化したうえで高速埼玉中央道路との接続、ICやスマートICの増設が計画されています。

12月10日追記
境古河IC-つくば中央ICの開通目標が2016年度と発表されました。


≪5-3…東京外かく環状道路≫
外環道の節でも説明しましたが外環道で開通済みの区間は東京都の大泉JCTから三郷市の三郷南ICのみです。以降このブログでは起点から大泉JCTまでを東京区間、大泉JCTから松戸ICまでを埼玉区間、松戸ICから終点の高谷JCTまでを千葉区間とします。埼玉区間と千葉区間の境界についてですが国道事務所の区分では三郷市と東京都葛飾区の境で埼玉区間と千葉区間を分けていますが、松戸ICが高架から地下に変わる地点であること、下部に建設されている国道298号の現在の開通状況などから独断と偏見で松戸ICを埼玉区間と千葉区間の境目とさせていただきます。また同時に整備される一般道路も同様の区分けとします。

〔A…埼玉区間〕
埼玉区間の外環道は大部分が開通していて残りは三郷南ICから松戸ICの1区間を残すのみです。千葉区間と同時に2017年度の開通が予定されています。一般道は東京都練馬区大泉町3丁目の都道108号東京朝霞線南側の1区間以外は開通済みで、和光市から松戸市までが4車線の国道298号に、東京都の都道24号練馬所沢線のバイパスから和光市までが市道と県道と特別区道になっていて通行が可能です。

〔B…千葉区間〕
外環道は掘割、国道298号は外環道を挟むように地上に建設(イメージは埼玉区間の和光市内のような感じ)されます。多くの区間が戸建て住宅の密集する市街地を通るということもあり当初は行政単位でも反対の立場を表明していましたが、松戸市、市川市とも90年ごろに賛成に転じました。
約20年かけて数千件ともいわれる膨大な数の用地が徐々に取得され、それでもなお強固に反対する人もいましたが、2014年9月に用地の確保がすべて完了しています。松戸ICから高谷JCTまでの全区間で着工していて2017年の開通を目標に掲げています。途中に北千葉道路が分岐する北千葉JCT、市川北IC、市川南IC、京葉道路と交差する京葉JCT、高谷IC(いずれも仮称)が設置されます。

国道298号は地域の道路事情の改善のために先行して整備され、市川市の稲荷木南交差点から国道357号(湾岸道路)合流部までが暫定開通しており、それ以外の区間でも外環道に先駆けて整備されるとのことです。

---以下個人的な意見---
松戸市川船橋は本当に道路事情が悪いんですよね。そっこら中で渋滞が発生していて、もはや上尾の比ではありません。街づくりに問題がある、路線が少ない、各路線の車線が少ないなど原因はいろいろあると思うのですが、それに加えて道路の規格が古くて道幅や車線幅が狭い道が多いというのもあると思います。ですから国道298号が開通すれば県道1号と県道283号、国道14号の渋滞もいくらかはましになるのではないかと。
---個人的な意見ここまで---

とりあえず現時点では千葉区間の外環道と国道298号の建設は順調であると思ってください。

〔C…東京区間〕
さて、あえて最後に回した東京区間の進み具合ですが、ここが一番の曲者です。

都市計画決定済みの区間は(仮称)東名JCTから大泉JCTまでで、起点(どこが起点なのかも未定)から東名JCTまでの間は都市計画決定すらしていません。つまり、どこを通るのかもまだ決まっていない状態です。一応構想では羽田空港あたりを起点にするようですが川崎市にする案もあるとかないとか…。この区間に関して言えるのはそれくらいです。

都市計画済みの東名JCTから大泉JCTまでは元は埼玉区間と同じように地上に一般道路(外環の2/こちらは現状では都道14号新宿国立線(東八道路)から都道24号練馬所沢線バイパス(大泉JCTの直下)まで都市計画決定済み)、その上に高架で外環道を建設する計画でした。しかし、大気汚染や騒音、地域の分断などで生活環境が悪化するとして地元の反対が強く1970年に事実上の凍結となります。
以来ずっと放置されてきましたが、1999年に「あの」石原トチヂが就任早々に地下構造に変更したうえで事業を再開させることを表明。2007年に地下構造に変更する都市計画決定があり、2012年9月に着工しました。

東名高速道路と交差する(仮称)東名JCTから関越道と交差する大泉JCTの間には中央道と交差する中央JCT、東八道路IC、青梅街道IC、目白通りIC(いずれも仮称)が設置される予定です。途中に国道20号がありますがICはできず、代わりに実質国道20号バイパス候補の都道14号新宿国立線(東八道路)にICが設置されることになっています。地下の本線車道は中央環状線山手トンネルと同様右側通行(つまり米国などと一緒)になるとのことです。
日刊建設工業新聞の報道によりますと2015年度末(2016年3月)にシールドマシン(トンネルを掘る円柱状の機械で海ほたるにあるアレです)が完成予定で2016年度以降にトンネル掘りが始まるそうです。また外環の2のついても大泉ジャンクションから南に約1km、外環道建設のための用地買収が必要な区間に限ってですが2012年9月に着工しています。

この地下区間ですが、通常の地下ではなく大深度地下が採用されました。通常土地の所有権は地表部だけでなく、空中や地下にもある程度の範囲(明確に決まっているわけではないが現実的に土地所有者が利用が可能な範囲)まで及ぶとされています。そのため地下に構造物を建設する場合はその土地を買収するか地下権のみを取得するべきとされているのです。件の大深度地下という概念は通常では利用されることのない深さの地下空間を国交相から使用の認可が得られれば土地所有権や地下権の補償なしに公共のために利用できるというもので、地下40メートル以下または建物の基礎から10メートル以下のいずれか深い方とされています。

つまり、外環道を大深度地下に通すことで用地買収が必要なく、地域の分断も避けられ、公害も発生しないというわけです。2014年3月に大深度地下の利用認可があったので今後円満にトンネルの工事が始まると思われ…ると思いきや今度は排気塔で大気汚染やら、地下水脈の分断やらを理由に反対する地元住民がいます。さらに外環の2は依然として用地買収をして地上に建設する計画のままであり、この計画の存在が余計に話をこじらせているようです。

---以下個人的な意見---
えーっと、東京都民による外環道反対に関して、埼玉県民の視点から言わせてもらいますと甚だ腹立たしい話です。「そもそも外環道って誰のため? 東京の都心の渋滞緩和のための道路でしょう?」 そのために埼玉県民は外環道建設を受け入れたんですよ。埼玉県区間の用地が取得された頃は今ほど周辺は宅地化はしていませんでした。それでも今の坂田東西の区画整理地区くらいは都市化が進んでいて、移転を迫られた家もそれなりに多くありました。千葉県区間に至っては戸建て住宅がびっしりと密集している地域を通っているにもかかわらず外環建設に協力しているんです。それなのに当事者の東京都民は反対ですか。あまりにも身勝手すぎやしませんか。
もちろん外環道と298ができたことによって埼玉県の道路事情はよくなりました。だけどそれだったら東京の環状道路として造るよりも「さいたま環状道路」とか「埼玉県横断道路」として建設した方がより埼玉県にはメリットがあったはずです。まあ一部の人なんでしょうけど、反対している東京都民は「東京のための道路であり、埼玉と千葉に協力してもらっていること」をよく理解した方がいいですね。

それと外環の2の建設に関してですが、環八通りの渋滞を見ればバイパスとして外環の2を造る意義はありますし、何より東京都の道路網はあまりにも貧弱です。おそらく千葉北部に次いで関東では圧倒的に道路事情の悪い地域でしょう。国道の路線数や経路、バイパス整備の劣悪さもさることながら環八通りと国道16号の間には4車線以上、制限速度50km/h以上で埼玉県境から神奈川県境まで貫くまともな道路がありません。どの道も2車線で商店街を通り抜ける様だったり、途中で途切れていて複数の路線を経由しなければいけなかったりと非常に不便で、まるで城下町の道のようです。そんな有様ですから環八通りのすぐ西に外環の2を造ったところで東京都全体の道路の改善にはなりませんが、東京と多摩地区の境目周辺の道路事情を改善するには効果があると思います。
また、外環の2の都市計画決定済みの区間が都道14号新宿国立線(東八道路)までで国道20号とはつながっていませんが、国道20号のバイパスとなる東八道路に接続する点で利便性は高くなります。ただしまだ未完成なので利便性の向上は東八道路が完成してからになりますが…。
さらに良いことと言えば埼玉から多摩地区に向かうには現状は新大宮→ニコヨン→環八通り… ですが、外環の2ができれば美女木で右折するだけになるので、今よりももっと楽に行けるようになります。そんなわけですから外環の2はぜひとも実現してもらいたいです。

あともう一つ言いたいことが。率直な感想ですが東京都内の外環建設はずいぶんとお粗末だと感じます。外環道は大深度地下になりましたが、外環の2は地上のままで建設を予定している…。結局用地買収が必要なんじゃあないですか。割高な建設費をかけるにもかかわらず用地買収が必要じゃあ大深度地下に建設するメリットがまるでないぞ。それならばと外環の2も大深度地下にしたら日常の移動には利用できないし、目的の一つである防災機能(火災時の延焼防止)を果たさなくなります。
どうしてこんなにもグダグダになったかって外環道の事業主体の国土交通省と外環の2の事業主体の東京都庁の連携や方針の調整ができていないってことですよね。埼玉県内のように外環道も一般道路も国交省が一括でやればもっとうまくいったのかもしれませんが、現実には東京区間は国交省と東京都庁で分かれています。それならばお互い構想の擦り合せをするとかすべきだったんじゃあないんですかね。外環道は計画見直しで地下化、対して外環の2は見直し時に放置ではひずみが生じるに決まっているじゃあないですか。…と思いましたけどよく考えたら外環道の見直しには都庁もかかわっていましたよね。どうしてそこで同時に外環の2を議論しようとしなかったのか。外環の2も着工しましたが、外環道のための用地買収が必要な区間だけですから、ここでも結論を先送りにしているようなものです。影響を受ける周辺の住民が杜撰な計画に振り回されているような気がしてなりません。

それとも単に大深度地下事業を行いたかったのでしょうか。見直しに着手した当初から外環の2を造る気でいたなら大深度地下に建設するメリットがないのはわかっていることです。大深度地下の利用を検討している事業として中央リニア新幹線建設やつくばエクスプレスの東京駅乗り入れなどがありますが、どれも地上も空も地下も過密化した場所での奥の手という意味合いが強い手法でありまして、地下空間に余裕のある郊外には必要のないことです。大深度地下という概念は歴史も浅く利用も本格化していません。だからこそあえて外環道を大深度にすることによって利用に弾みをつけたり、技術の進歩をさせたいという国交省の思惑があるのかもしれません。
---個人的な意見ここまで---

計画の内容の是非や思惑がどうであれ、「外環道を大深度地下に建設し、ICやJCT周辺のみ用地買収をして地上部に構造物を建設する」ことは決定事項であり、「地上には外環の2を建設する」こともおそらく変わらないでしょう。この2つの計画を巡る国土交通省および東京都庁と地域住民の攻防を注視していく必要がありそうです。




本当はここで終わるはずだったのですが…
実はこの記事、圏央道が開通してすぐ作成を始めました。速報記事ではないので1か月くらいかけてのんびりと書いていたのですが、先日東京都練馬区の上石神井駅を利用する機会がありました。事前に調べてみると外環道がすぐ近くを通るんですね。そういうわけですから用件が済んだ後に外環道をちょっくらと見てきました(笑)

以下、東京外環自動車道(仮称)青梅街道インターチェンジ予定地と、地下に外環道が通される西武新宿線上石神井駅西側の様子です。

このあたりの様子を事前に調べようと思っても話題にしているHPやブログってないんですねorz あるのは反対派の主張が書かれた文字ばっかりのHPくらいでした。事実は現地に行って初めてわかるってことです。

そうは言っても事前の調査なしで現地を闇雲に歩いてもわかることは限定されてきますので、やはりある程度の事前調査は必要です。そのために外環道がどこを通るかですが、以下のサイトに載っています。

★ Tokyo Ring Step_外環・外かん_ルート

今回のレポの場所はリンク先の概念図の右から3番目の所です。

この地図を見ると今回調査した上石神井、関町南町内では都道439号椎名町上石神井線と都道4号東京所沢線(青梅街道)の間に地上部の道路が建設され、それ以外の区間は地下を通るようです。地上部は住宅密集地を貫いています。上石神井駅のすぐ西側の地下に外環道が通り、都道東京所沢線のオリムピック商店の近くに青梅街道ICの入り口ができるみたいですね。

ちなみに、この都道4号東京所沢線ですが、所沢とあるように埼玉県道でもあります。とはいうものの県内の区間は所沢の端を少し通るだけであり、埼玉で県道4号に馴染みがないのはこのためです。

県道1号…第二産業道路
県道2号…大栄橋を通る道
県道3号…さいたま栗橋線
県道5号…第二産業道路

県道4号…?

まあ埼玉で4号と言ったら国道4号ですからね。

では、現地の事も少しわかったので、いよいよ青梅街道IC周辺のレポです。

ここが件の西武上石神井駅。
KIMG1851.jpg

上石神井駅通り。この真下に東側のトンネル(右側通行で上下線が逆になっているのであえて内回り外回りとは言わないようにしておきます)が通る予定です。
KIMG1814.jpg

ありました。外環反対の幟。駅通りにあったのはこの1つだけでした。
KIMG1815.jpg

この道が都道4号東京所沢線、通称青梅街道です。
KIMG1820.jpg


KIMG1833.jpg

「Oume kaidō」じゃあなくて「オーメカイドー」なんですね。

随分昔から反対運動にいそしんでいるようで。
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ここにも反対派。都道4号沿いには外環反対の表示がちらほらと見られます。
KIMG1825.jpg

この都道4号ですが、いかにも東京らしさ全開の非常に走りにくそうな道路です。ICができた時の渋滞対策とか大丈夫なんでしょうか。
KIMG1826.jpg

反対派が幅を利かしている一方で用地取得できている場所もあります。
KIMG1828.jpg


KIMG1827.jpg

ストリートビューで見たらゼフィールという花屋さんがあったようで、2014年5月から2015年3月の間に撤収したみたいです。

青梅街道ICへの入り口はこのあたりにできるようです。
KIMG1830.jpg

オリムピック商店はこの一角のほんの少しだけ収用対象になっています。完全撤収か、一部だけ切り取って営業継続か。
KIMG1831.jpg

ところでオリンピックってスーパーだと思っていましたがホームセンターなんですね。

この先にIC入口の交差点ができる模様。
KIMG1835.jpg

さて場所は変わって都道4号から路地に入ったところにある、地上部のランプが横切る住宅地です。
KIMG1838.jpg

都道4号沿いにはちらほら程度だったのですが、雰囲気は豹変しそこら中の家が反対を表明しています。隣の家も、その隣の家も、向かいの家も黄色い外環道反対の貼り紙がしてある異様な光景はまるで昭和53年の雛見沢村を訪問したような気にさせられました。

こんな感じの貼り紙が家という家に貼り出されています。
KIMG1845.jpg

私道とは思えないのですがとりあえず徹底抗戦の構えです。
KIMG1839.jpg

解体している家がありましたが、これは青梅街道ICの用地取得のためでしょうか。
KIMG1840.jpg

見るからに反対派が多数の地域ですが、それでも協力的な人もいるのかもしれません。この家が本当に外環道に協力的だったとしたら村八分とかにでもなっていたのでしょうね。

このあたりをICのランプが横切るようです。
KIMG1841.jpg

外環はいらない! 絶対に造らせません!!!><
KIMG1842.jpg
わたしの土地に入らないで!!!!!!!!><

この道もランプが横切るそうです。
KIMG1843.jpg

昔の日本人は「写真」の事を「真実を写すもの」だなんて言いました。
KIMG1844.jpg
ですが、写真は後から加工ができるのも事実です。なのであえて政党名だけ伏せておきます。

路地を出たところにバス会社の 回送所 車庫がありますがここも青梅街道IC予定地です。
KIMG1846.jpg

その向かいにあるいなげやさんもぶちころになってしまいます。
KIMG1847.jpg

都道439号椎名町上石神井線を越えて再び上石神井駅通り。最初に説明したように、ここは用地買収はなく駅通りの真下の大深度地下に東側トンネル、写真左側の建物の下に大深度地下へと続くICのランプ、そのさらに西に西側トンネルができます。
KIMG1850.jpg

この踏切の真下を外環道が通ります。東側トンネルは上石神井駅のホームの下にもかかっています。
KIMG1854.jpg

駅北側。この商店街の下にも外環道。
KIMG1858.jpg

ざっとこんな感じです。

軽く見て回った程度ですが、思ったより反対派が多く力があるという印象を受けました。とはいっても地上に道路が建設される区間だけ反対を宣言する小道具類が多く、それ以外の地域ではほとんど見なかったので反対運動は局地的なのかなと思います。ただ、行く前はどうせ特異な思想に染まっているごく一部の人たちが大きな声で反対を訴えている程度だろうと思っていたのですが、局地的とはいえ地域ぐるみでの大々的な反対運動というのはちょっと衝撃的でした。埼玉でも公共事業反対はありますけど、こっちでは例の家とか天然記念物第1号とか本当に特異な人(というか某女性にそそのかされた人)だけが熱心に反対している場合がほとんどですからねえ。けれど青街IC予定地周辺では反対が主流ですから外環道工事は難航が予想されます。本線車道は大深度地下なので反対派がいても関係なく建設はできますけど青街ICの建設は反対派の理解なしにはできません。

こういう場合、反対派は「皆が反対していると言い」、行政は「反対しているのは一部の人だけだ」と言いますが、どちらが正しいこと言っているのかといえば、「どちらも当たらずとも遠からず」なんですね。練馬区役所的視点のネリマクミン70万人のスケールではごく一部ですけど、反対派的には家の近所のスケールで皆と言う。傍から見れば要するに建設予定地でのみ反対派が一大勢力を築いているということですね。ただ、地下に外環道の建設だけが行われている今だからIC周辺だけで大きな反対が起きていますが、これで地上全区間の用地取得をして外環の2を建設となったら反対運動はどうなるんでしょうか。

コメ欄ではお断りしたものの、元々一度くらいは外環東京、外環千葉、茨城圏央道あたりも見に行って記事にしようと考えていましたので、今回のレポはそのためのいい下準備となりました。そのうち大泉JCTから東名JCTまでの様子を反対派がほかの場所にも固まっているのかなども含めて調査して来ようと思います。


…まさかの桶川ブログ東京篇が始まってしまいました(笑)
まあ、あくまでも桶川市の事と上尾道路、第二産業道路、圏央道その後をメインにやっていくのでご安心を。

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コメント

コメント

超期待して
続報レポを
正座してお待ちしています。

コメント

練馬区大泉学園住人さん
ご期待ありがとうございます。
大泉学園ですと外環道の近くですね。追加調査も予定しているので、またご近所にお邪魔させていただきます。

中央道から東名までの区間の調査が完了して掲載する写真の準備はできています。
しかしながらしばらくの間多忙になるためブログの更新が遅れる見通しです。足をくずして気長にお待ちいただきますようお願い申し上げます。

埼玉は協力してるとかホームラン級のバカだな。
じゃあ池袋来るなや!県民!

コメント

とある来訪者さん
外環道建設に関して埼玉県と千葉県の行政と地域住民が協力しているのは紛れもない事実です。
千葉区間の用地取得に関してのみですが、国土交通省と東日本高速道路が「外環(千葉県区間)の整備のため、これまでに大変多くの皆様にご協力頂き、100%の本線部の用地を取得させていただきました。ご協力ありがとうございました。」と「協力」に関して謝意を述べています。
開通の早かった埼玉区間に関する声明は残っていませんが、千葉埼玉両県で予定地の土地所有者は土地を明け渡し、沿道の住民は周辺環境が大きく変化することに同意しました。同意なくして公共事業は行えませんから、同意とは紛れもなく協力です。
http://www.ktr.mlit.go.jp/syuto/syuto_index007.html

それと「池袋来るな」というのですからあなたは池袋の住民かと思います。大変失礼な発言ですが私は池袋が大嫌いなので行くことはありません。かつて訪れるたびに不快な思いを何度もさせられて、もう訪れたくないと思うようになったためです。また池袋でできることは他の場所でもできることばかりなので行く目的もありません。
あなたが何を根拠にして私が池袋を訪れていると判断したのかは分かりかねますが、訪れることのない池袋に関して「来るな」と言われましても返答に困ります。

また埼玉県民の私に「県民」と言い放っておられますが、県は全国に43あります。1つしかない都民と道民ならば地名を省略しても通じますが、県民の場合は地名までつけないとどこの住民を指しているのか伝わりません。「都民」という言葉で分かり合える東京都の常識は全国では通用しません。
余計なお世話かと思いますが、地元の常識はよそでは通用しないということを十分承知していないと他地域で最悪命に係わる事態にもなりますよ。

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