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旧川越栗橋線はなぜあんなにもごちゃごちゃしていたのか…古い空中写真から紐解く




まあ、タイトルの通り

滝の宮線が開通する前の川越栗橋線はどうしてあっちこっち曲がったりしてごちゃごちゃしていたのかを検証する回です。

どうしてなのかと言ってもそんなこと知ったこっちゃないと言うのが普通の意見かと思います。ですが、過去の空中写真を見ればどうしてなのか、そのおよその推測が可能です。

そこで今回は国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスから下日出谷上空の写真を引き出してこの地域の過去の道路事情を紐解くことにしました。


そんなわけですから、とりあえず見てください。昭和36年(1961年)6月1日の下日出谷上空の写真を。

(拡大可)
MKT613-C7-8.jpg

この写真に情報を付け加えるとこのようになります。

MKT613-C7-8 2

赤が現在の川越栗橋線に相当する道です。当時存在しなかったものは黄緑で表示しています。


◎=旧桶川市役所(当時は町役場)
BW=ベニバナウォーク
サンアリ=サンアリーナ


この古い写真の一部分を拡大してみるといろいろと興味深いものが見えてきます。

たとえばこの写真の白い大きな建物は旧桶川市役所です。2014年末にようやく廃止された桶川ボロ市役所こと泉の本庁舎はこの2年前に建てられました。
なお、この当時は桶川町役場であり、所在地の町も泉一丁目ではなく桶川若山町でした。

shiyakusho.jpg

桶川町役場の北西側にある道が今の川越栗橋線なわけですが、現在の市役所前通り(市道1号線)を境に道幅が異なっています。東、つまり市街地側はそこそこ広いのに対して、西側は一気に道が狭くなります。
役場ができる前の昭和20年代前半に撮影された写真では道幅に差はなく、どちらも狭くなっています。
このことから若山町に町役場が建設された際に利便性を高めるために市街地から役場までの道を拡幅したのだと考えられます。

また役場の西側で道が少しうねっている個所も見られます。さらに西に進むとひたすら細い道が続くわけですが、このいかにも農村の生活道路のような粗末な道が50年後には4車線に歩道付の道路に改良される大出世を遂げることになるのですね。そして大型トラックを中心に全国からやってきた車が通る、さながらナンバープレートの見本市と化した幹線道路になったのでした。

もっとも、いきなり4車線になったのではなく、2車線化され、しばらく経ち、最近になって4車線になったわけですが…。


それで、本題の川越栗橋線のごちゃごちゃの原因ですが、この写真を見てください。
ここは現在はベニバナがあるところ、つまり当ブログが「例の場所」と呼んでいたところです。

reinotokoro.jpg

写真の右上から降りてくる道がのちの川越栗橋線です。
4回ほどうねった後で東西方向に通る道に突き当たって終わっています! なんと中山道から始まったこの道はこんななんだかよくわからない場所で突如として終焉を迎えているのです。その距離、わずかに1.5km。

川越に到達しないどころか桶川町内で、それも下日出谷で終わっているのです。





…もう皆様お察しの事と思われますので大袈裟に言うのはやめます。勿体ぶるのもやめます。

そうです。川越栗橋線は下日出谷を縦横無尽に通る、複数の「農村の生活道路のような粗末な道」をつなぎ合わせたものだったのです。
すなわちこういうことですね。

MKT613-C7-8_20150621191710713.jpg


ですが、ただ線でつないで一つの路線だと言い張ったわけではなく、屈折する角度を緩やかにするなど改良は行われていました。

6年後の昭和42年には交差点改良が行われ、幅も広くなっています。
reinobasho42.jpg

滝の宮線開通前の道と同じです。
Googleマップ下日出谷東


藤波交差点より西は一本道で川越までつながっています。

ですが、太郎右衛門橋だけは今と違います。昭和42年の写真ですが、まだ冠水橋です。場所も今の橋より少し上流にあります。
KT678Y-C1-10.jpg

橋が架けかえられたことにより道も変わりましたが、冠水橋が存在した頃の旧県道は今でもわずかに残っています。

それがこちら。
tarouemon.png

橋の手前にある脇道がかつての県道だったのです。今では総合運動場へ続くだけですが、当時はその先も道があり、荒川を渡れるようになっていました。今でもここには水中に冠水橋の基礎が残っているらしいです。

この道から奥に入ったところに桶川飛行学校があります。今でこそ脇道に入り、さらに奥まで進んだ所という非常に目立たない立地ですが、なぜこんな不便な所に飛行学校があったのかと言えば、冠水橋が存在した時代には桶川と川越を行き来する主要な街道沿いだったわけです。そう考えれば納得がいきます。




おまけ

桶川市の道路の変遷を話題にしましたが、市外の話ですが川越栗橋線と同じようにごちゃごちゃした道路の歴史をご紹介します。

それは国道16号の川越市内の屈折と急カーブのことです。

kawagoeR16.png

入間狭山方面からやってきた国道16号は脇田新町の交差点で見事なまでに90度向きを変えています。そして新宿町で急カーブ注意という電飾付きの看板が設置され、制限速度が40km/hになるような急激な方向転換があります。

川越の市街地を迂回するようになっているこの区間は、Wikipedia情報によればどうやら川越バイパスと言うようです。
どうしてこうなったと言いたくなる構造ですが、これも古い写真を見ればすぐにわかります。


結論から言えばここも下日出と同様に粗末な道を無理やり拡張してつなげたのです。

新宿町(北)より東側は新しく道を建設していますが、西側は本当に拡張と結合です。


昭和36年の写真がこちら
MKT615-C13-23.jpg


どれがのちの国道16号か分からないって?
これです。
MKT615-C13-23-2.jpg

左の方、道ないじゃんっ! まあ畝みたいなのがあるみたいですけど。

てっきりこの上の広い道なのかと思いきや違うんですね。まさかかろうじて見えるこんな道を一級国道にしてしまうとは…。
ちなみにこの写真が撮影された昭和36年の時点ではまだ国道16号ではなく国道129号でした。この2年後の昭和38年4月1日より国道16号です。

それにしても下日出谷といい、16号といい、この当時の道路建設は拡張と結合がトレンドだったんですかね?


ところで、この川越バイパスとやらが開通したのはいつなのか? それがよくわからないんですよ。

他の年代の写真を見たところ、昭和42年の写真は36年と同じです。ですが、その2年後の昭和44年には拡張区間が突如として現れています。新規区間は建設中です。

MKT694X-C4A-14.jpg


どうやらこのたった2年の間に造ってしまったようです…。

2年以上の延期が当たり前の今では到底考えられない突貫工事です。



というわけで今回は古い写真から昔の道路事情を知ることができました。



















    だ  か  ら  何  ?

結局何が言いたいわけ?
川越栗橋線の蛇行の理由はわざわざ古い写真を見なくても誰だって大体の予想はつくでしょ?


中にはそう思う方がいるかもしれません。確かにそうです。

実は昔の空中写真記事はもう一回予定しています。川越栗橋線とは別の道が題材なのですが、その道を紐解いていくと川越栗橋線が生まれた真髄を知ることができるのではないかと思います。

ですので、今回の記事に満足がいかない方は次回の記事を首をながーくしてお待ちくださいませ。

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コメント

コメント

県道12号を昔からよく利用している者です。
とても興味深く読み入ってしまいました。
昭和30年代からの写真で順を追っての検証、図解。
まとまった文章や図に起こし公表する人はかなかないませんし、とても貴重な検証結果、資料だと思います。
ありがとうございます。

コメント

とある来訪者さん
こちらこそ閲覧ありがとうございました。

>まとまった文章や図に起こし公表する人はかなかないませんし

そうなんですよ。こういうニッチな歴史の情報はなかなかネットには存在しなんですよね。だから知りたいと思ったら自分で調べなくてはいけないわけでして…。この記事ができたのも「自分の知りたいことを自分で調べて他の人にも教えよう」という経緯があるのです。

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